母はまだ入院しています。もう二週間が経ちました。
先週は仕事が立て込んでいて実家には行けませんでした。毎日父に電話をして様子を聞いていましたが「今日も変わりが無い。」という会話を繰り返すばかり。
今の母の状態において変わりが無いのは吐き気が抜けていないという事ですので、それを聞く度に落胆しました。父はほんの少しの変化にも希望を見出そうとしているようで、「今日は体を起こしていたから多少気分が良かったようだ」とか「(実家にいる)犬や猫の様子を聞いてきたからちょっとは良くなったように思う」など....父は父なりに前向きでいようとしているようです。
何より母と直接話せないのが辛いです。家にいた時はどんなに具合が悪くても携帯を枕元に置いて私の電話には出てくれました。
テレビを見る余裕も無く、本を読む元気も無い母はただベッドに横たわっているだけです。とても無力な自分を感じます。点滴治療だけなら在宅でも出来ます。私が一時的に仕事を整理して実家に生活拠点を移せば母と家で過ごす事が出来ます。介護認定の申請もした事ですし。
しかしながら母の気持ちもあると思います。もしかしたら娘には見せたくない姿もあるのかも知れません。でも「次」が無い事ですので、私は私なりに後悔の無いように母と過ごす時間を持ちたいと思っています。その気持ちを明日母に会った時に伝えられればと思っています。
吐き気が治まらない、なかなか尿が出ず、出たと思ったら尿が紅茶のような色をしている事を考えても原因が肝臓である可能性は高く、転移性肝癌の治療は難しい事などを考えると、今すぐに未認可の頃に手元に置いてあったタルセバを飲ませてしまおうか、と考えてしまったりします。今は経口剤の飲み込みが吐き気により難しくなっています。でももしも吐き気が治まってくれればタルセバの服用も可能です。
重篤な副作用が出て命を縮めるかも知れない、でも万が一著効した場合、肝転移も小さくなる可能性は充分あります。
一方今の病院の主治医は三半規管の以上では無いか、という事を言っていたそうです。いくら何でも肝臓が原因であったとしても体勢を変えるごとに吐き気がくるのはおかしい、と言うのです。
先日仕事仲間の縁で整体気功を行う先生と知り合いました。
あれ程東洋医学や代替治療に異論を唱えておきながら、万が一の可能性にかけてその先生に母の入院する病院へ来てもらう事となりました。もしかしたら母が嫌がるかも、と思ったのですが、意表を付いて素直に受け入れてくれました。
1時間くらいかけてお腹や頭に手を当てたりしてもらいました。先生曰く、腸がねじれているような状態になっていて、堅く固まっているとの事、お腹がカチカチだったそうです。どこまで症状が改善されるか分からないけれどお腹を出来る限り柔らかくしておいた、との事でした。
あれから3日、顕著な効果は出ていませんがしばらく様子を見たいと思います。信じる者は救われる....のでしょうか。
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