2008年5月10日土曜日

脳検査〜肺の診察

 一昨日母がフラフラの状態で上京しました。東京駅まで車で迎えに行き、送りに来た父とバトンタッチしました。
つい2ヶ月前まで普通に歩いていた母が今は支えが無いとふらついてしまいます。

 上京の目的はサイバーナイフセンターでの脳のMRI検査です。
母も私もセンターの主治医には多大な信頼をよせています。前に会ったのは3ヶ月前、母はこんな骨と皮みたいに痩せていませんでした。
衰弱した母を見て先生は「元気無さそうだね。でも良く来たね」と言ってくれました。

 検査の結果、脳転移は小さいものだけなので処置に値しないとの事。転移巣はあるにはあるのですが、落ち着いているようです。
継続的な吐き気と倦怠感はもしかしたら脳転移の増大、もしくは癌性髄膜炎?と懸念していたのですがそうでは無かったようです。
こんな状態の中、小さな安心感をもらえた昨日の検査でした。

 そして今日、肺の主治医の診察でした。
私が主治医に手紙を書いて母に託しました。今の母の体力低下に対して何らかの対処をして欲しい事、またこの吐き気と倦怠感が続くのはどういう原因が考えられるか、という事を聞きたかったのです。

 前者に関してはプリンペランという一般的な吐き気止め、胃腸の働きを助ける薬を処方されたようです。 
後者に関しては肝転移が進んでいる可能性があるとの事。考えたく無い事ですがあり得る事です。肺原発もさることながら肝転移は画像診断の度に数も増えて、大きくなっていました。
 そう思うのなら肝機能を計ったりしてくれても良さそうなものですが、あくまでも来週のCTを撮ってからの判断とされたようです。
来週CTを撮った所ですぐに結果が分かる訳ではありません。また一週空くのです。

 この主治医の対応にどう思いますか?吐き気や体力低下に対しても、少しの手間をかけてくれれば今日点滴も出来たはずです。
血液検査で肝機能を計る事も出来たはずです。
両親はそのまま帰って来たようですが、釈然としない気持ちでいっぱいです。私が同行出来なかった事を悔やんでいます。

 今の母の状態が主治医のせいだとは思ってはいません。病は進行していくものですし、そもそも末期の状態での治療でしたから主治医も手探りだったと思います。結果の保証出来る治療なんてあり得ない事は理解しています。
 ただ体調不良をおして通院して来た患者にその程度の対応しか出来ないなんてあまりに気持ちが無さ過ぎると思います。

 父に電話をすると、母の顔色が黒いような気がすると言います。実は私もそう思っていました。
もしも肝臓転移が悪化しているのであれば当然今後の薬の投与が厳しくなります。頼みの綱のタルセバも服用出来るかどうか分かりません。
そうなった場合はどうすれば良いのか。。。なるべく苦しまないように緩和病棟への入院が一番現実的な事かも知れません。

往診をしてくれる近所の診療所に連絡を取り、事情を話して今後自宅で点滴を受けたり、いざという時にすぐに看護師さんに来てもらえるような状況を作ろうと思いました。

今日は1日仕事。
没頭出来る仕事がある事に救われている反面、寂しく不安な想いをしているであろう母とあまりに遠く離れている現状が辛くなります。
仕事が終わり車に乗り込んだら力が抜けてしまいました。一人でいると涙が流れてしまう事が良くあります。

 

 

 

 

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