2007年4月27日金曜日

イレッサについて

 副作用の間質性肺炎による多数の死亡者を出した事や延命効果が見られないとの統計が発表された事で認可取り下げを訴えている人たちが沢山います。
ご家族をイレッサの副作用で亡くされた方々や、その団体がそう訴えるのは理解出来ます。本当に辛い思いをされたのだと思います。副作用を示唆されずに服用していた時代の悲劇だという事だけでは片付けられない問題です。
そういう方々にとっては排斥すべき憎き薬だと思う気持ちは当然だと思います。

 反面、私の母のようにイレッサのお陰でQOLを得られ、精神的にも肉体的にも救われた患者も多くいるはずです。
タキソテール単剤使用と比べて延命効果が変わらない、もしくは以下であるというのはあくまでも症例を平たく馴らした統計ですね。
これほどに個体差があるガンという病気を語る上で統計というものが如何に無意味なものであるか、私のような人間でも分かります。
 
 そして上記のような方々以外で認可の取り下げを訴えている人たちはどのような意図があるのでしょうか。様々な利害関係を想像してしまうのは私だけでは無いと思います。
多発性骨髄腫などに効果がある事が分かっている、かつて沢山の副作用被害を出したサリドマイドでも同様の事があるようです。
命を失った人、命を得た人、この大きな二分の許には決して理解も譲歩もありません。

でも、新聞記事や一方に寄った意見だけを飲み込んで、正義漢ぶって認可取下げを語るようなマネをする輩は許せません。
患者自身、患者家族は、後戻りは出来ない判断を常に求められています。その重さを知っている人たちだけが語って良い事では無いでしょうか。

2007年4月23日月曜日

がっくり。。。

 せっかく時間ぴったりに電話をしたのに、セカンドオピニオン予約は今日では無いという事。先日の電話対応でははっきりと今日の朝9:00だと聞いた旨を伝えると、事務員の対応が間違っていたとの事。
 
 こちらは命がかかっている問題。一刻も早く相談に乗って欲しいと切羽詰まった人が電話をかけて来る場所なのですからこういう基礎的な間違え方は本当に勘弁して欲しいです。
このセカンドオピニオンでは相場以上の高いお金をとる訳で、それを払ってまで真剣に病気に向き合っている人間への対応は本当にしっかりして欲しい。がっくりだ。本当の予約日は5月の頭。出張先から電話するしかありません。

明日

朝一にある場所へ電話をします。
ある場所とは、、、恐らくはここをご覧になっている全ての方がご存知であろう、かの有名な外科医のH.M先生のセカンドオピニオンの予約受付です。

 5月の精密検査の結果資料を持って、なるべく早い時期にオピニオンを聞けたらと思っています。
抗がん剤の投与量のさじ加減や、徹底的に副作用をコントロールする事で有名なH.M先生の意見なら「事なかれ」主義でどこか投げやりな今の主治医も耳を傾けるはず。

 明日は予約開始時間ぴったりに電話をして何とか私の仕事前に間に合う時間帯の予約をゲットしたい所です。
この感じ、、、何かに似ています、、、そうだ!
高校時代に、大好きなバンドの来日コンサートの発表が新聞でされた朝、チケット予約の整理番号を入手する為に朝っぱらからイベンター事務所へ電話をしまくりました。それに似ています。

 今みたいにネット予約なんて出来なかった時代。
イベンター事務所に並んでチケットを買う為に遠足に遅刻をして、クラス全員が乗ったバスを停めた事もありました。

 よし。がんばるぞ。気合い入れ所、間違ってる?

 

2007年4月22日日曜日

咳、、、



 イレッサを服用して以来しばらく聞いていなかった母の咳、今回の実家滞在の間、凄く気になりました。
少しだけだけど声嗄れもあります。
 具体的に次の治療法を探していかなくてはいけない時期かも知れません。今の病院では辛い標準的な治療しか望めません。
先々の地域医療の恩恵を受ける事を考えると勇気がいる選択ですが、転院も考えています。

 そして再びセカンドオピニオンの旅に出なくては、、、、
でも母は元気です。ご飯もお菓子も良く食べています。

 写真に意味なし。

2007年4月21日土曜日

今までの流れ

 母66歳、昨年に肺腺ガンの告知を受けました。
告知当初はショックで母も私もウツ状態に落ち込んでしまいました、、、が!!そこが元来「何とかなる」主義の親子、前向きに4クールに渡るタキソテール、パラプラチン投与に耐えました。しかし容赦無く原発は増大を続け、、、しかも脳転移も発覚!!

脳転移は定位放射線処置、その後、かねてから効くのでは無いかと踏んでいたイレッサ服用を始め、案の定劇的に効果有り、今日に至るまで7ヶ月に渡る安堵の時を過ごしました。
脳に関してはサイバーナイフセンターで経過観察中。
ところがここに来てもしや、、、耐性???肺レントゲンに不穏な白い影が、、、、このブログはそんな不安が芽生えた今日からスタートです。

 母の命を救ったイレッサ、そしてこれから先にチャレンジしていくであろう抗がん剤の数々、そんな事を忘れて楽しく過ごす時、やっぱり落ち込んでしまう時、つれづれに書き記していきますのでよろしくおつき合い下さいね!!