2008年6月9日月曜日

近況報告

 ここ数日は仕事に忙殺されこのブログもアップ出来ませんでした。
4日ほど東京を離れていましたので今日帰京したその足で母の入院先へ行きました。

 まず良い話をします。
吐き気は随分改善されて来たようです。食欲も徐々に戻りつつあり、本来大好きだった甘いものなども口にするようになりました。
三回の食事も毎回おかずは全部食べられるようになったようです。私が行ける時には必ず果物や生野菜、漬け物など母の好物を持参して行きますが、最近はそれも随分と食べてくれるようになりました。
 脳のMRI画像的にもサイバーナイフの標的であった小脳虫部腫瘍は縮小傾向にあるようです。

 そして悪い話....。
先日血液検査を行ったのですが、何とCEAが180になってしまいました...!告知直後は74だった事を記憶しています。今年2月の時点では50台と40台後半を行き来していました。そう考えると180なんてべらぼうな数値です。
母が腫瘍マーカーの推移と病変がイコールする傾向でしたので,先日行った画像診断の結果を聞くのが正直怖いです。
でも焦っても何も良い事はありません。今の全身状態では抗がん剤は無理、まずは体力の復活、という目標に於いては前進しています。
そう思う事で前を向く努力をしています。

 それからもう一つ、今の病院からの転院先が決まりました。
サイバーナイフ治療が終了した今や、早く病院を出て欲しいという事を病棟主治医から言われていましたので、今後は自宅に戻り在宅介護に切り替える、もしくは転院先を探す、という選択肢の中、後者を決断、もともと肺の治療を行っていた病院に戻る事になりました。
 その病院の主治医には私は好印象を持っていなかったので、今回入院を受け入れてくれた事が正直意外でしたが、診療科の多さや、今までの治療経緯の把握度を考えると正しい決断だったのかと思わざるを得ません。

 父は母に家に帰って来て欲しかったようですが、老老介護で共倒れになる可能性もあります。そもそも私や父以上に母本人がそれを懸念していて、入院を希望していました。
 私は仕事を整理してしばらく実家に生活拠点を移し、母を介護する覚悟もある旨をやんわりと伝えましたが、母は私の主人に気を使い、それはお願いしたくない、と言いました。

 自分に何が出来るのか、正直何でもしてあげたい気持ちがありますが、今後は母が真に望む事を引き出し、受け入れていく事が第一だと思っています。母があとどれくらい生きられるのか、そんな事は誰にも分かりません。ただ今母がこの世に存在していて、会話が出来る、一緒に食事が出来る、同じ時間を共有出来る、そんな当たり前の事が本当にありがたく、その1分1秒がとても貴重なものに感じる今日この頃です。

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