2010年2月15日月曜日

コメントをありがとうございました!!

2月も半ばになりました。寒さがぶり返している昨今ですが、皆様、風邪などひいていませんか?
私は数週間前にウィルス性の胃腸炎なるものにかかり、数日間飲み食いに難儀しました。二日酔いと胃もたれを足して二で割ったような状態に発熱が加わった症状でした。

相変わらずの遅いレスですが、頂いたコメントに返信をさせて頂きました。こんな気まぐれなブログに立ち寄って頂き、本当にありがとうございます。この地球のどこかで同じような気持ちを分かち合える仲間(あえてそう言わせて下さい)がいてくれる事が、今の私にとって何よりの救いです。


ここに来て寒さは本格的ですが、明らかに春の息吹も感じられます。我が家の庭に芽吹いたふきのとう。お隣のおうちに咲いている梅。
季節がめぐっている事を感じます。

ふきのとうと言えば、母と過ごした最後の春先、自宅庭で採取したふきのとうを実家に持参して天ぷらにした事を思い出します。
姉の子供たちは「苦い!」と言って敬遠していましたが、父も母も美味しいと言って食べてくれました。
母はもう食欲があまり無くなっていた時期で、もしかしたら無理して油ものを食べてくれたのかも知れません。
私は子供の頃からフキが大好きで、母が煮付けたフキを幼少の私がつまみ食いをして、気付いたらお鉢一杯分無くなってたのよ、なんて言う思い出話を母がしていた事を懐かしく思い出します。


話は変わりますが、ここ最近、仕事面の人間関係がすれ違う事が多く、ちょっと落ち込み気味です。
人は誰しも自分のペースや価値観で生きているもので、もちろん歩み寄りはあるにしても、仕事であろうがプライベートであろうが、自ずとストレスが少ない方へ流れていくものと思っていました。
でも自分に関して言えば、年を追うごとに人間関係のストレスは増えていくばかり、もしかしたら自分自身がおかしいのか、とまで思うくらいのすれ違いを様々なシーンで感じる昨今です。

特に母がいなくなってからの出来事に、そう強く感じる事が多くなりました。
人は誰しも一人なんですね。生まれるのも、死んでゆくのも一人。
家族であっても、友人であっても、色々な時期があり、近く感じる事もあれば、離れた方が賢明な時期もあり。

母がいなくなった事で私は孤独を学びました。また、これまで孤独を知らずに生きて来られた事はありがたい事だったと言う事を学びました。

このブログには何度か書いていますが、母の肺癌が悪化し、治療の希望が薄くなって来た頃、母は鬱状態になっていました。
母はとてつも無い、深い孤独を感じていたのだと思います。私がどれだけ母を思っていても決して成り代わる事は出来ず、母は独り「死」と言う未知の恐怖と対峙していたのだと思います。

その頃、「もうこんな状態だったら死んでしまいたい。」と何度聞かされたでしょうか。
あんなに明るく、元気だった母からこんな言葉を聞くとは夢にも思いませんでした。
その頃母が感じていた孤独と私が今感じているものとは異質のものだとは思いますが、母からは「強く生きなさい。」と言われているような気がしてならない今日この頃です。

7 件のコメント:

智海 さんのコメント...

ぽんさん、こんばんは。今私は喘息と中耳炎との闘いです。お正月あたりからの風邪が治らずこじらせてしまいました。耳の聞こえも悪くこの先が不安になり咳でろくに眠れない夜に思いだすのはやはり母の事です。癌という大きな病気と闘い前向きに頑張ってきた母。どんなに不安で辛い気持ちと戦い過ごす日があったか..こんな事で負けてられないんだと母を思い出し一日一日をすごしています。母の存在は大きいですね。とても追いつくものではないけど少しでも背中を追いかけて頑張っていきたいです。母がいなくなって私も人を見る目が少し変わったような気がします。上手く言えませんが友達に対しても家族に対しても今までとは少し違う感覚でいます。母がいなくなってたくさんの事を考えるようになって過去の自分を整理したり受け入れにくい現実と向き合ったりそうする事で自分に変化が起きているのかもしれないとも思います。ぽんさん人間関係は本当に難しいものですね。簡単ではないですけど身体を壊す程は悩まないで下さいね。母の葬儀一つにしても人と人との難しさを知りました。血の繋がった家族とだって難しいと思う時がありますもんね。くれぐれも身体には気をつけて下さいね。

やよい さんのコメント...

ぽんさん、お体の具合はいかがですか。
寒さもまだまだ続くようですから、どうかお体お大切になさってくださいね。

さて今日は報告です。あの書き込みをした後まもなく、母の容態が日に日に変わり始め、ついに先月旅立っていきました。楽しみにしていた自分の誕生日はなんとか越せたもののそこからはあっという間でした。脳に転移しておりましたので意識が戻ることはなく、その変わり苦しんだ様子はあまり見受けられなかったのが救いと言えば救いです。

ぽんさんのブログにつづられている思い、初めての月命日を明後日に控え、痛切に実感してきている毎日です。孤独ですね。家族、身内、親しい友とであっても本当に理解し合えることは少ないのかもしれません。またそれが自然なことなのかもしれません。葬儀以降、煩雑な事ばかりに終われているせいか、気持ちのすれ違いがことさら目立つのかもしれません。今までが穏やかであったのだとよいように考えるようにしていてもつい悲しくなります。

ただ、生前の母のヒトとのつき合い方を振り返りますと、あの人はこういうヒトだ、だからつき合いにくい等々…周囲の人を決めつけたことはなかったように思います。自分の誠意が通じても通じなくても、どんな時も裏表なく自分のすべきことを変わりなくする人でした。いなくなっても、母からは教わる事ばかりです。

長文になってしまいすみません。
このよるべない気持ち、とりとめのない思いをそっと持ち寄れる場をいただいて、ぽんさんには感謝しています。

よつば さんのコメント...

ご丁寧なレスありがとうございました。ちょっと気持ちが落ちてる時でしたので、ぽんさんの言葉に涙しまた励まされ、おかげさまで元気になれました。

ぽんさんも心身ともにお疲れのようですが、その後具合はいかがですか?確かに、自分とまったく同じ考えの人はほとんどいないわけで、それが苦悩でありまた面白いところなのかもしれませんよね。人間関係はほんとに難しいです。
私は最近迷っている時などに、「うまくいかないことや、つらいことがやってきたとき、“これでいいのだ”と赤塚不二夫さんの言葉をつぶやいてごらん」とCMから聞こえてきて、気持ちが楽になったりしました。私は私でいいんだ、と。母ならどうしただろう、と母の代わりをしようという思いが強すぎるため、自分の無力さを嘆いていましたが、私は私だからしかたがないですよね。
ぽんさんもあまり無理しないで心も体も休めてくださいね。

ぽん さんのコメント...

>智海さん
こんにちは。その後体調はいかがですか?ぜんそくだけでも充分辛いと思うのに、さらに中耳炎とは...今は季節も良く無いですね。どうか一日も早い回復をお祈りしております。

>どんなに不安で辛い気持ちと戦い過ごす日があったか..こんな事で負けてられないんだと母を思い出し一日一日をすごしています。母の存在は大きいですね。

私も辛い事があると母を想います。
智海さんのお母様も辛い思いをされた分だけ、いつも智海さんの近くにいて見守って下さっていると信じています。智海さんが苦しい時にはきっと寄り添ってくれているはず。

智海さんがおっしゃるように、母親を亡くす事によって本当の意味で自分と向き合うこととなり、同時に周りを見つめる目が少し変化する、と言うことなのかも知れません。
誰にとっても親を亡くすと言うのは大きな体験です。それによって大きくリセットされる部分があるのは当然なのかも知れませんね。
>>血の繋がった家族とだって難しいと思う時がありますもんね。
本当にそうですね。みんなそれぞれに必死で余裕が無いと言うこともありましたが、私も母の緩和ケア病棟の最期の日々から葬儀に至るまで、父や姉とは良く揉めました。
智海さんの体調が良くなりますように。



>やよいさん
お母様の事、本当に悲しく残念に想います。でも4年間、お母様は必死に戦って来られた事と思います。また支えて来られたやよいさん、お父様も本当におつかれさまでした。
全ての思いを込めて、心からお母様のご冥福をお祈り申し上げます。
やよいさんが感じておられる孤独感、とても分かります。家族であってもそれぞれに愛情の深さや形に差があるものですよね。
たとえ家族であっても違う人間なのですから感じ方は様々でしかりと分かっていてもついついシンパシーを求めてしまうから余計孤独になってしまうのかも知れません。
人生には独り悲しみと向き合う時期も無駄では無いのかも知れない、と思うようにもなりました。
>自分の誠意が通じても通じなくても、どんな時も裏表なく自分のすべきことを変わりなくする人でした。いなくなっても、母からは教わる事ばかりです。

お母様はこの世にいなくても、お母様が生きていた証がこんな風にお母様を想い、やよいさんが元気でいる事なのだと思います。私もそう思うようにしています。

>このよるべない気持ち、とりとめのない思いをそっと持ち寄れる場をいただいて、ぽんさんには感謝しています。

私こそブログに立ち寄って頂き本当に感謝でいっぱいです。
私も行き場の無い悲しみを吐き出せるのはここだけ。また寄って下さいね。
お疲れが出る頃と思います。自分自身を労って癒してあげて下さいね。



>よつばさん
こんばんは。コメントをありがとうございます。
私こそここでの交流にどれだけ救われていることか。
頂いた言葉にいつも元気付けられています。

>ぽんさんも心身ともにお疲れのようですが、その後具合はいかがですか?

体の方は復活しましたが、人間関係はまだまだこじれています。
どれだけ近くにいても、信頼していた関係があったにしてもそれは永遠では無い、と言う事を今更痛感します。

>“これでいいのだ”と赤塚不二夫さんの言葉をつぶやいてごらん」とCMから聞こえてきて、気持ちが楽になったりしました。

私もあのCMは気になっていました。
そうなんですよね、私は私で良い、自分を認めてあげなくてはどこにも踏み出せないですものね。

よつばさんが思うような「母ならどうしただろう」と言う考える事は今でも良くあります。と言うより毎日思うかも知れません。
そんな自分もまたオーケーなのだと、ふと思いました。

よつばさんもお身体には気を付けて下さいね。

ゆうこ さんのコメント...

ぽんさん、こんばんは。

コメントのお返事ありがとうございました。
私も他の方々同様、このブログとぽんさんの存在に励まされています。
人間関係が一番のストレスになると私も思います。ストレスは病の素ですから、うまく発散する方法があればよいのですが・・・。
無理に元気になろうとすれば、それもまたストレスになってしまいますし。
体調が早くよくなられることを祈っています。
ぽんさんからのコメントを読んでいて、また泣いていたら、それを夫に見られてしまいました・・・。そして、いくら夫でも、この気持ちは絶対わかってもらえないと思いました。心配をしてくれても、同じ思いを経験した者にしかわからないことってありますよね。

アリムタは第1ラインで使っていけばもう少し効果があるのかもしれませんが、母にはあまり効いていないのかもしれません。

というのも、あのコメントを書いた後、母にCTで大腿骨への転移が見つかったということがわかりました。CTの結果を聞いても、全く関係の無いことばかり返信してくるので、変だと思い電話をしてようやくわかりました。

12月の終わりごろに骨シンチをやり、異常がなく、珍しく良い知らせに、飛び上がって喜んだのですが、2月初めには転移が見つかるなんて・・・。
足なので、骨折すると大変ということで、また放射線の治療をすることになりました。
前回の背骨(腰椎)のときは、すぐに飛んで帰ったのですが、今回は来なくていいと本人がいうので、まだ帰っていません。。。
ちょうど、パートタイムでの仕事を始めたばかりだったのです。仕事が決まった連絡を入れようと思っていたら、この転移の知らせが先に来てしまったという感じです。

私の仕事なんてたいしたことじゃないし、やっぱり母のそばにいるべきなんじゃないかと、最近悩んでいます。
また夫を放っておくことになりますが・・・。

新しい仕事場での人間関係が大きなストレスとなっていることもあり、最近不眠気味なのですが、今朝は夢で泣き叫び、起きた時は本当に涙が出ていました・・・。
母の心配と、一人っ子のくせに離れている罪悪感とかで気持ちがぐちゃぐちゃです。

実は、入院したという連絡もなくずっと普通にメールのやりとりをしていたのですが、いつになったら入院するのかと何度聞いても返事が来なかったのです。
そして、挙句にもう2週間も前から入院治療を受けていたことがわかりました。
自分の病気の方が不安なはずなのに、私の結婚生活なんかを逆に心配しているのです。
孫を期待しているのかも知れません。

遠くにいる不安、近くで闘病を支えながら時間を過ごしていなことを後悔するかもしれない・・・。
近くで一生懸命看病されたぽんさんでさえ、悔いが残ることがあるとおっしゃっているくらいなのですから・・・。
今は何が自分にとって大事なのかを考えて、後悔しない道を選べたらいいな、と思っています。
いつも、長文で失礼します。

56 さんのコメント...

はじめまして
昨年12月にイレッサを始めた「56]62歳男性です。イレッサはよくわからないことが多くてブログを検索してたどりつきました。なくされたご家族は悔しいでしょうが、お母様は余命をはるかにこえて2年半生き延びた希望の星です。
イレッサアンケートがスタートしました。記入してみていただけませんか。
http://dno.ichinichi.jp/limesurvey/?sid=98767
発起人のブログページ
http://blog.livedoor.jp/netatbooth/archives/51549534.html

ぽん さんのコメント...

>ゆうこさん
随分ご無沙汰してしまいました。その後お母様はいかがでしょうか?お会いした事も無いのに折りに付けゆうこさんのお母様の事を良く考えます。

>無理に元気になろうとすれば、それもまたストレスになってしまいますし。

そうなんですよね。ダメな自分も許すくらいのゆるさでいられれば良いのですけれど。

>ぽんさんからのコメントを読んでいて、また泣いていたら、それを夫に見られてしまいました・・・。そして、いくら夫でも、この気持ちは絶対わかってもらえないと思いました。心配をしてくれても、同じ思いを経験した者にしかわからないことってありますよね。

そうですね、私もまるで同じ感覚です。夫は大切な存在ではありますが、この気持ちは分かりようがありません。母を思い出してメソメソしたり泣き言を言ったりし過ぎたのか、最近はその話題を避けられるようなそぶりもあります。仕方無いですね。夫は大切な人を失った事が無いので。

>アリムタは第1ラインで使っていけばもう少し効果があるのかもしれませんが、母にはあまり効いていないのかもしれません。

そうですか....。薬はご本人の体力と時期との難しい決断があると思います。
どうか現状維持レベルでも効果がありますように。

>母にCTで大腿骨への転移が見つかったということがわかりました。
そうですか。。。辛いですね。またそれを伝える事が出来ずにいたお母様のお気持ちを思うと本当に胸が痛いです。
放射線の治療の効果が上がっていますよう、心からお祈り致します。

>母の心配と、一人っ子のくせに離れている罪悪感とかで気持ちがぐちゃぐちゃです。
とても良く分かります。ゆうこさんの場合すぐに駆けつける事が難しいと思うので尚更気持ちが乱れるのだと思います。
気持ちが分かるだけで何のアドバイスも出来ませんが、お母様は何よりもゆうこさんの健康と安全を願っているはずです。恐らくご自分の体調以上に。
難しいと思いますが、1日5分でも自分をリラックスさせて下さいね。

>遠くにいる不安、近くで闘病を支えながら時間を過ごしていなことを後悔するかもしれない・・・。

そうかも知れません。でももしかしたら何をしても後悔するのかも知れない。今お母様に起きている事自体が解せないほどに悲しい出来事なのですから。その中でゆうこさん自身がお母様の為に現実的に出来る事を見つめて下さいね。出来ない事にスポットをあてると苦しくなるだけですから。。。

何も出来ませんがいつも応援しています!