2007年5月30日水曜日

独り言です。

 今日は母の闘病とは離れた内容です。

 私には子供がいません。多分これから先も子供を産む事は無いのかな、、、という気がしています。(こればかりは分からないですけれどね)
30代の始め頃に子供が欲しい、と思った時期もありますが、今思えばあまり真剣な願いでは無かったようで何だかんだと仕事や日常の流れに飲まれて今日に至っています。自分以上に大切なものに出会う幸せと引き換えに自分自身が求め続けていたものを一時的に中座しなくてはいけなくなる事に対しての恐れがあったのかも知れません。
 でも、、、、文字通り案ずるより産むが易しですね。同じような事を言っていた仲間が出産をして、仕事は以前のペースでは出来なくなったものの、幸せそうな顔で子育てに専念している姿を見ると何だか妙に納得する自分がいます。

 母から産まれて30数年、母からの愛情を沢山受けて育って来ました。この年になってそれを実感します。
ただただ母に触れていたかった幼少時代から反抗期を迎えた思春期、殆ど家に居着かなかった20代、結婚をして家を出てから約10年、近くにいても離れていてもいつも母の愛情を感じていました。ある年齢からはさすがに何をしてもどうにかしてくれる、とは思ってはいませんでしたが、絶対的に自分を愛してくれている誰かがこの世に存在していてくれる事がこれ程にありがたい事か、と自分に訪れたあらゆる局面で思っていました。

 その母の病気が発覚した時はショックで自分が「死ぬかと」思いました。いつかはこういう日が来る事を予測していない訳では無かったのですが、まだ65歳なのに?!あと少ししか生きられない?そして私はちゃんと母を送る事が出来るのだろうか?
 そんな不安で一時的にウツ状態にまでなってしまいました。

 でも少し時間が経って、色々な情報も自分なりに収集して、これはまだ諦めるべき段階では無い、戦うのだ!!という気持ちになりました。最初の抗がん剤治療で弱っていく母を見て何度もめげそうになりながら「これは私が受けた愛情への恩返しだ!」と思い、なるべく母の近くにいる事、母と過ごす一分一秒を大切にしていく事、そして母からもらった命を精一杯大切に生きていこう、と誓ったのでした。

 年だけは随分とってしまいましたが、どうやら中身はいつも母の手を探し求めていた幼少時代の私から成長していないようです。
でも最後まで戦いたいです。少しでも母と過ごせる時間が長くなりますように。

 

2 件のコメント:

sumire さんのコメント...

ぽんさん
おはようございます。
一応、私も母親。有難い思い出読んでいます。
娘の思いは手に取るように分かるので、親も辛いけど、、うれしいですよ。
みんなで頑張りましょうね!!

ぽん さんのコメント...

>sumireさん
sumireさんとの交流で凄く救われています!!
一緒に頑張りましょうね。ずっと元気でいられるように。