2008年11月9日日曜日

もう11月

 久々の更新です。東京もすっかり冬の気温となり、朝晩は暖房が必要なくらいです。年々春や秋などの中間的な季節が短くなっていくのを感じます。初夏や初秋は一番好きな季節です。
 先日日光へ紅葉を見に行きました。あまりの人の多さに閉口しましたが、それ以上に圧倒的な紅葉の山肌にただただ感動するばかり。
ちょうど昨年の10月にも母と紅葉を見に白川郷や郡上八幡をまわりました。あれからたった一年しか経っていないのに随分前の事のように感じます。郡上八幡で人力車へ乗ろう、と母が言うのを私が貧乏性で「もったいないよ、歩こうよ」と言ったのに対して母は「もう二度と無いかも知れないから」と言い、一緒に乗ったのは今では切なく、尊い思い出です。

 母がこの世を去ってもうすぐ4ヶ月が経ちます。今になってどうしても会いたくなったり話がしたくなったり、様々な後悔や悲しみがこみ上げて来て情緒不安定気味になり感情がコントロール出来なくなる時があります。
 今年の4月末から強い吐き気が起こり起き上がれなくなり、入院、そのまま寝たきりになりこの世を去った母。67才と言えば現在ではまだまだ老後を謳歌出来る年です。
私のためでは無く、母自身の為にもっともっと生きていて欲しかったです。ようやく少し自由になれた老後をもっともっと楽しんで欲しかったです。

 生まれて初めての一人暮らしを経験している父は、想像していたよりはしっかりとやっています。娘たちには迷惑をかけないように父なりに一生懸命なのだと思います。月に一回は実家に3泊ほどしていますが、夕暮れ時になると庭でぼんやりとタバコをくゆらす父の姿を見ます。母が大切にしていた大好きな花でいっぱいの庭をキープしようと父は慣れない園芸も始めました。
花を眺めながら母の姿を見ているのでしょう。

 筑紫哲也さんが亡くなりました。
氏が番組で病気を告白した時、母はまだ生きていました。一緒にびっくりした事を覚えています。
分類までは発表されませんでしたが、氏はヘビースモーカーだったとの事、上皮扁平ガンだったのでしょうか。
いずれにしてもあらゆるガンの中で肺癌は本当に恐ろしい病気です。
 

 

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