2008年3月16日日曜日

近況です。

 いつの間にかすっかり春の陽気になりました。仕事が立て込んでいた先週末から一息つく間も無く今週は3日間関西にいました。
どういう訳か関東ではさほどでも無い花粉症の症状が関西で全開状態となり、片鼻は完全ブロック状態、目と喉がかゆく、まさに取り出して洗いたい気分でした。マスクと薬で対処しましたが、なかなか厳しいものがありました。

 このブログにも患者さんご本人はもとより患者家族の方々にも訪れて頂きコメントも頂けるようになりました。(コメントはメール通知されてからのアップですので表示まで多少時間差があるのでいつもご迷惑をかけます。)
決して明るい内容のブログでは無いのですが、母の病状を伝える事により新しい情報を頂けたり、少しでも何かの参考にして頂いたり、又私も一人では無いのだ、と思える心強さを頂けてありがたい限りです。先月旅立たれたミームラさんに改めて感謝の気持ちでいっぱいです。

 母はイリノテカンの6回目の投与を終えました。標準量での投与ですので数日間はむかつきがあり食欲不振が続くようです。
CEAは数値が高いもののしばらく横ばいです。母の通う病院でも4月までにはタルセバの処方が可能になるようですのでそれまでの繋ぎの治療としては適しているもの、と信じて投与を続けていますが、肝転移も小さいものですが多発的に転移しているので原発共々なんとか増大を食い止めるられる程度の効き方はしていて欲しいものです。

 それにしてもタルセバ。
まだまだ未知の薬ですよね。国内でのデータが少なく、今分かっている以外の副作用も懸念される所ですので処方されるようになっても待ってましたとばかりに飛びつく訳にもいきません。でも今の母の状態改善に一番適している薬は現状タルセバしかありません。イレッサ著効群にタルセバは高確率で効くとは言われていますが、これも必ず、という話ではありません。

 効かなかったらどうするか、と考えるとまた落ち込んでしまいますので、あまり過大な期待をせずに次の手を考えつつタルセバの処方を待ちたいと思います。
 
 とても信頼のおけるサイバーナイフセンターの主治医は「もしも脳転移があったら処置するだけ。そう、淡々と、今まで通りね。」と言います。その言い方がどこと無く可笑しくて先生なりにこちらを和ませて安心させようとして下さっている感じが伝わります。

 淡々と...という心境にはなかなかなれませんが、冷静に治療と向き合う状況を作れるのは主治医と本人の関係はもとより、患者家族の心のありようが大切だと思いました。決して諦めずに病気と向き合う強さを患者本人に求めるのは酷な事だと思います。近くにいる家族が、患者を支えるにあたって過剰に感情的にならず今後を考えていける強さを身につけなくてはいけないのだと思いました。
 私のような弱い人間にはなかなかの修行です.....。

7 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

こんにちは!
ここ福岡でも花粉は凄いです!!それに加えて黄砂の影響もあり、空がどんよりしています。マスクが手放せませんね(>_<)

私も近況報告させてください。
イレッサで間質性肺炎が出てしまった母に、やはりタルセバはまだ使えないということになりました。標準治療だと骨髄抑制が激しいので今はイレッサを半錠2日おきに飲んでいます。すごく不安ですが、この方法しかないので信じて祈るしかありません。
タルセバはまだまだ未知の薬ですね・・。ほんとに、ぽんさんと同じ気持ちです。
でもまだ使える薬がある!と思って治療していきます!
ぽんさんのお母様が少ない副作用で、最大の効果がありますように、お祈りしています!!

ぽん さんのコメント...

>あやさん
こんばんは!
お母様の間質性肺炎は無事治療されたのですね。
不安なお気持ちお察しします。お母様はどのような抗がん剤でも骨髄抑制が出てしまうのですか?比較的出辛いものなどもあると思います。
あやさんのおっしゃる通り、使える薬はまだまだ沢山あります。どうかお母様に合った治療が見つかりますように。

匿名 さんのコメント...

ぽんさん
お母様はイリノテカンの6回目の投与を終えられたとのこと。
標準量での投与は体への負担も心配ですね。
タルセバ開始まで「敵」をしっかり押さえ込んでいてほしいですね。

母の様子です。
本日4回目(実質2回目)の点滴投与で、投与量は前回とまったく同じです。
前回吐き気が軽度で抑えられたので同量での投与となったようです。
点滴開始の前に主治医から朗報がありました。先週検査したPET/CT検査の結果、肺以外への転移の所見はなかったとのことです。一安心しました。
あとは今回の点滴が無事に終了することを祈るのみです。

話は変わりますが、、、タルセバについてです。
母の入院している病院では今月から使用を開始しております。
現在のレジメン(パクリ+カルボ)は〝良い出だし〟ではありますが、その後の治療薬検討の中でタルセバも選択肢として出ています。
母の場合はファーストライン治療でイレッサを選択、副作用もなく一時改善しましたが結果的には1ヶ月弱で進行に伴い治療断念となっております。
私とすると同じような作用機序であるタルセバは効果が期待できるのか?という気もします。
ただ主治医曰く「同タイプとはいえまったく同じではない。イレッサより守備範囲が広い可能性もあり試す価値はある」とのこと。
いずれにしてもエビデンスが少ないのは否めないわけで、まさにこれからの薬なのでしょうが、逆に可能性もおおいに秘めているわけですよね。
例のセカンドオピニオンのサイトでもタルセバ+アリムタというレジメンも紹介されてましたし、現在のレジメンが効いているうちに次の一手について主治医といろいろ議論したいと思っています。

ぽん さんのコメント...

>ヒロさん
レスが遅くなりました。

>検査したPET/CT検査の結果、肺以外への転移の所見はなかったとのことです。

何よりですね!良かったです。
今後の検査、観察は欠かせないものとは思いますが、現状を維持出来る、QOLを保てる治療が続けられますように祈っています。

タルセバの件、お母様の主治医と同意見を良く耳にします。お母様の主治医は色々と前向きに治療を考えて下さる先生のようですね。話し合ってお母様自身が納得出来る治療を行っていけるといいですね。

 さて母ですが度重なる抗がん剤の点滴と食欲不振、その割には良くならない病気の現状にウツが入ってしまったようで精神科も受診しています。
 無理も無いと思いますが、深刻な状態にならない内に手を打てればと思います。

匿名 さんのコメント...

ぽんさん

お母様精神科も受診されているとのこと。ぽんさんもご心痛のことと思います。
私の母も入院が今月末で3ヶ月ということもあってか最近イライラすることが多くストレスをためている様子がみられます。
この病気は肉体だけでなく精神の健康にも影響を出してくるわけで、本当に総力戦なんだと感じます。
ぽんさんのお母様が改善されることを心から願っております。

匿名 さんのコメント...

ぽんさん

母の経過です。
3/25にCT検査(2クール終了時)があり、昨日父母と一緒に結果説明を聞いてきました。
結果としては良い方向とのことでした。

CTの所見としては、
・転移部分は明らかに縮小している
・リンパの流れは改善してきている
・無気肺の部分に空気が入ってきており改善している
・原発巣は目立った変化はおきていないが、状態としては悪くない

腺がんは活性が低く抗がん剤が効きにくいタイプであるから、少しずつでも効果が出て腫瘍も縮小していることは評価できる
現レジメンで効果が出ていると判断、このまま3、4クール継続投与しその後休薬し様子を見る

、、、とのことでした。

私としても総体的に見ればなかなか良い結果だったと思っています。
ただ念願だった〝通院点滴〟は血中酸素濃度が改善しているものの酸素吸入器を外せるまでに至ってないので不可。
母の長期入院によるストレスを考慮し気分転換を兼ね週末外泊等を試してみることとしました。

ぽん さんのコメント...

>ヒロさん
お母様には今のレジメンが合っているのですね!腺ガンは抗がん剤が効きにくいという認識が私にもありましたが、明らかに改善されている何かが確認出来るのであれば、数クール行う甲斐もあるというものですね。
母の場合、イリノテカンは作用しているのかしていないのか微妙な所です。昨日のCT結果では一ヶ月半前と比べて原発、肝転移共に若干の進行が見られたのですが、もしかするとイリノテカンのお陰で若干で済んでいるのかも...と良いように捉えるようにはしています。
外泊はもうされましたか?抗がん剤がもっと良く効いて通院で治療出来る日が近い事を心から祈っています!
こちらの近況もまたブログにアップしますね!