2007年12月10日月曜日

不穏な心境

 ここ数日、ブログや掲示板で闘病の記録を読ませて頂いていた方々が数人亡くなっています。病がある以上いつかは迎えなくてはいけない現実なのですが、いざ突きつけられると直接知らない方とは言え大きなショックを受けます。いやおうが無しに母と照らし合わせてしまい、暗澹とした気持ちになります。
 
 告知当初に比べると随分と色々な事に慣れて来て、ちょっとやそっとじゃ打ちのめされないような気がしていましたが、こういう事があると楽観出来ない現状を思い知るのです。

 ここ数ヶ月間は母の治療が定まっていて状態も落ち着いていたので束の間安心していたのですが、マーカーの急上昇によりイレッサに再度チャレンジする事となり、その効果の程はまだ分かりません。
 どれだけ心配してもしなくてもしばらくは2回目のイレッサに賭けるしか無いのだとしたら肚を決めて少しはおおらかな気持ちでいたいものですが、暗雲立ちこめるかのような不安は拭い去れません。

 母が元気な内になるべく多くの思い出を作っておきたいのですが、反面それがあまりに悲しい行為のように思えてしまう自分もいます。とても複雑な思いです。

 思い返してみればほんの10年前、私はまだ独身で両親と一緒に住んでいました。
毎日毎日が慌ただしく、仕事や人間関係などそれなりに悩んだりもしていましたが、自分だけの事を考えていられる幸せに気付いていませんでした。
 歳を取るというのは自分以外の人を全身で受け入れて行く事なのかも知れませんね。
 

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ぽんさん

こんばんは。私の母(64歳)も同じ肺腺癌です。
今年1月には脳転移が見つかり、ガンマナイフで治療、9月からタキソテール3クールの治療を受け、今は様子見です。
私もぽんさんと同じように、最近同病で闘病中の方が数人亡くなられたのを知り、落ち込んでいました。そして、これもぽんさんと同じで、頭の中が自分自身の悩みだけでいっぱいだった数年前がどんなに幸せな時間だったかと、思い出すことがあります。あまりに同じだったので、つい書き込ませていただきました。型どおりのことしか言えませんが、がんばっていきましょう。

匿名 さんのコメント...

ぽんさん
ご無沙汰いたしております。
寒くなりましたね、もう師走ですから、、、
私は当事者として ぽんさん、なつさんのコメントを読み これまた考えてしまいました。
「心配掛けて ごめんね」としか言えません。今のうちに旅行にでも行こう!と言いますが 今だけかい?って聞きたくなりますよ!?誰もわからぬ時間、、有難く楽しみたいと思っています。若い方!ごめんね!

ぽん さんのコメント...

>なつさん
コメントありがとうございます。お母様の年齢、病期ともに状況が似ていますね。昔を振り返っても仕方が無いのですが、せめて後悔が少ないようになるべく多くの時間をお母様と過ごされてくださいね。私もそうします。
ご自身の御健康にも気を付けて、お互い頑張りましょう。

>sumireさん
ご無沙汰しております!ホント、寒くなりました。お風邪など召されないように気を付けて下さいね。
そうですよね、病気の本人も心配をかけている苦しさをいつも抱えているもの、誰にもわからない「いつか」であるのならありがたく楽しく過ごせるように見守りたいと思います。
母は良く「これが子供達じゃ孫たちじゃ無くて良かった」と言います。その言葉をありがたく受け止めて子供である私たちが元気でいる事もとても大事なのですよね。

匿名 さんのコメント...

ぽんさん、sumireさん、こんばんは。
sumireさんの
>「心配掛けて ごめんね」としか言えません。
というコメントを見てひと言いわせてください。昔の自分を振り返ると、今思えば贅沢な悩みを抱えてたんだなぁと思うだけで、心配掛けられるのがイヤだなんて思っていませんよ~。だから、気にしないで今を存分に楽しんでくださ~い。うちの母もsumireさんのように楽しんでくれてるといいなぁと思います。そうだと私はすごく幸せです。